熱海梅園とは?
静岡県熱海市の市街地西方の東海道本線の丹那トンネル上部の山間にある、44,000㎡の広さを誇る都市公園で、日本一早い梅まつりが全国的に有名な熱海を代表する観光スポット。
明治時代の1885年に、内務省の初代衛生局長だった長与専斎が熱海に赴任した際に掲げた、温泉療養には適度な運動も必要だ…との提唱を受け、横浜の豪商 茂木惣兵衛が中心となり25,000㎡を造成し、1886年に開園したのがその始まり。
その後1888年に皇室に献納され御料地となり、戦後は国有地となっていたが、1960年10月に、熱海国際観光温泉文化都市建設法に基づき旧大蔵省より熱海市に無償で払下げられ、再整備の後1966年4月1日に庭園として開設。
それから「日本一早咲きの梅と、日本一遅い紅葉の名所」と言われだし、全国的にその名が知られるようになり、現在に至る。
園内には樹齢100年を越える梅の古木をはじめ、早咲きから遅咲きまで60種469本の梅が花を咲かせ、毎年11月中旬~3月下旬まで観賞が楽しめる他、黒松や赤松・クスノキなどが134本、イロハモミジなどの楓類が380本植わる。
また熱海桜や福寿草・ロウバイ・スイセン・サザンカ・クリスマスローズなどの草木もあり、四季を通じて様々な花が楽しめる。
毎年年明け早々の1月初旬より「熱海梅園梅まつり」が、11月中旬からは「熱海梅園もみじまつり」が開催され、県内外より多くの見物客が押し寄せる他、期間外にも草木とともに園内にある梅園五橋や梅園七名木、足湯、松尾芭蕉をはじめとした句碑や記念碑、「梅見の滝」「韓国庭園」「中山晋平記念館」などを楽しみに訪れる観光客は少なくない。
熱海梅園の見所
熱海梅園入口
昭和40年代より「日本一早咲きの梅と、日本一遅い紅葉の名所」と言われ有名になった熱海梅園。現在は各々日本一とは言えないが、日本屈指であることには変わりはなく、代わりに日本一早い梅まつりが有名となっている。
60品種469本の梅
11月の早咲きの「八重寒紅」から、3月の遅咲きの「乱雪」、超遅咲きの「開運」まで、60品種469本の梅が咲く梅園。ツウは梅まつりの前後に、早咲きと遅咲きの梅を愛でにこの梅園を訪れる。
中山晋平記念館
『てるてる坊主』や『シャボン玉』『背くらべ』など、日本人なら誰もが一度は耳にしている童謡で知られる、作曲家の中山晋平の熱海にあった木造2階建で46.3坪の別荘を移築し公開している。
韓国庭園
2000年9月23日に熱海で開催された日韓首脳会談の翌日に、森喜朗首相と金大中大統領が園内の散策を楽しんだことから、それを記念して2002年8月29日に、大韓民国の伝統的様式により造られた韓国庭園だ。
梅見の滝
1993年6月に造られた、幅28.5m 落差13mの人工の滝。滝の裏側には洞窟のような遊歩道が整備されており、そこから流れ落ちる滝ごしに園内を望める。特に紅葉時には、その美しさが倍増する。
足湯
2008年の園内のリニューアルに合わせ、2007年末に造られた足湯。もみじまつりや梅まつり期間中の日中に利用でき、園内を眺めながらほっこりできる。折り返し地点として休憩にはもってこいの場所だが、混雑必至だ!
熱海梅園梅まつり
年明け早々の1月初旬~3月上旬にかけて開催され、日本一早い梅まつりとして、毎年テレビ中継が入るほど全国的にその名が知られるお祭りだ。同時期に熱海桜も見頃を迎えるので、ダブルで楽しめる。
熱海梅園もみじまつり
熱海梅園は紅葉の名所としても知られており、11月中旬~12月中旬にかけて紅葉まつりが開催され、日本屈指の遅い紅葉が楽しめる。この時期には早咲きの梅も咲いているため、梅とモミジの共演を楽しめる貴重なスポットだ!
梅と紅葉を同時に楽しめる所はそうはないよ!
11月中旬から咲きだす早咲き梅と、12月中旬まで見頃が続く遅い紅葉が重なり、梅と紅葉がダブルで楽しめるよ!
日本一早い梅まつりは、早春ではなく新春だよ!
梅と言えば早春の2月~3月にかけてをイメージするが、熱海の梅まつりは新春の年明け早々に始まるよ!
梅や紅葉以外にも、見所が多いよ!
梅園五橋や七名木、芭蕉の句碑に梅見の滝、韓国庭園に中山晋平記念館など見所いっぱい!
熱海梅園 編