自遊人

今日は、わたしが毎回読んでいる雑誌「自遊人」のご紹介。

誰でも一度は書店で見たり手にしたりしている雑誌だと思いますが、この雑誌、同類の雑誌とは一味違います。

最初はわからなかったのですが、購読しているうちに、雑誌に流れる時間が、かなりスローテンポなこと、そして商売を抜きにしたかなりのこだわりを感じるようになりました。

専門誌ではないのですから、そこまで徹底しなくても、流行にノリ売れることを第一に考えればいいのに・・と時に思えるほど、特集の内容にこだわりが感じられます。

だからこそ、今こうして「自遊人」の購読を続けているのですが、最近その根底に流れるモノを知り、この雑誌の凄さを改めて痛感しました。

どこの出版社が発行しているのか?・・なんてことを気にして雑誌を読む人間ではないので、長らくこの「自遊人」がどこの出版社の雑誌なのか知りませんでした。

ご存じの方の方が少ない気もしますが、この「自遊人」は、株式会社カラットという、従業員が十数名しかいない小さな会社が、ほぼ特化して発行しているんです。

しかも、日本の食をきちんと知りたくなって・・という理由で、東京から日本一の米処である新潟県南魚沼へと本社を移転させてしまった会社なのです。

環境の変化は、人に大きな影響を及ぼしますが、それ以上にわたしも耳が痛くなるほど三現主義について聞かされましたが、まさに日本の文化が息づくその中心で作られている雑誌だからこそ、その根底に共感できるものが流れているのだなぁ~と感じた次第です。

都会のせわしさの中で、限られた時間と数字に追われながら取材をすすめ作られていく雑誌とは、全く異なるものが、この「自遊人」の根底には流れているんです。

お米をはじめとして食文化について、毎日のように地元の生産者の方々と接しながら生まれてくる記事の切り口や文章の力は、高層ビルの一角で、たばこをふかし缶コーヒー片手に取材の記録を読み起こしながら書くものとは全く違うはずです。

もちろん新潟県南魚沼で、日本のすべてがわかるわけではありません。どこに本社があろうと、全国各地に取材に行かなければならないのは同じです。

でもどちらがこの手の雑誌を制作する者の環境としてふさわしいか・・・と言えば、答えは明白です。

もちろん感覚には個人差がありますし、かなり個人的な意見ではあるのですが、わたしにはそう思えます。

なるほどねぇ~と思われた方は、ちょっとそういう目で「自遊人」を手にしてみてください!