12/11放送 『星ナビ★第88回』

FM77.7MHz「VOICE CUE エフエムみしま・かんなみ」の「星ナビ★~あの街、この町、ここ最高!!」の、12月11日の放送は、「ヤギさん!ホシさん!東海道珍道中」をお届けしました。

原宿

今回は、東海道五十三次の13番目の宿であった「原宿」をご紹介しました。

いつものように、広重の絵を見ながらのお話しでしたが、まずは保栄堂版

東海道で最も近く、そして美しく富士山が見えた場所に相応しく、朝焼けでやや赤みがかった空の中、富士山が枠外へ飛び出すこの構図。
富士山の高さが強調されていて素晴らしいのですが、何よりこの発想が凄いですよね。

手前にアシが繁り、鶴が2羽いますが、「浮島ヶ原」あたりの絵とされています。
浮島ヶ原は歌枕としても有名で、明治天皇が詠んだ、

旅衣 あさたつ袖を ふきかへす 松風すゞし 浮島ヶ原

の歌や、西行の「山家集」に登場する

いつとなき 思ひは富士の 烟りにて おきふす床や 浮島ヶ原

などの歌で知られています。

恋に悩み涙で床があふれている・・・と言う表現を、湿原である浮島ヶ原にかけて表現しているところなど、流石だなぁ~と思うわけですが、驚くのは絶えることの無い恋心を、富士の噴煙に例えているところです。
最近富士山の噴火の話題が多くなっていますが、この頃は肉眼でわかるくらい、絶えず噴煙を上げていたんですね・・・

さて続いてご紹介したのが行書版

こちらも富士山が枠外へ飛び出した構図なのですが、この絵はかつて立場という、今でいう道の駅のような休憩所があった「柏原」の風景となっています。

絵の中央に、今は無いのですが「富士沼」という大きな沼が描かれており、がここの名物となっていました。
鰻を食べてパワーを付けて、また歩き出したんでしょうね。

富士山

そして最後にご紹介したのが隷書版

三枚の絵を比べると、だんだんと愛鷹山が消えていく感じで、この隷書版は富士山がほぼ中央にドーンと描かれ、上半分は富士山という感じです。
かなり吉原宿に近い場所だと想像出来ますが、富士山以外は何も無く閑散とした場所だけに、より富士山が占める割合が増え、強調され描かれている感じがします。

ということで、三つの版をご紹介しましたが、番組内でもお話ししましたが、個人的には行書版のように、沼津と富士の境辺りに道の駅があったらな・・・とずっと思っています。

毎週旧東海道に沿って走る国道一号線を通り三島へと通っていますが、富士山の眺めが最も美しく感じられる場所であることに、今も昔も変わりません。

一方で、単調な道が続くため、走っていて眠くなったりするのもこの辺りなわけで、ここに道の駅があったら・・・と。

興国寺城跡

富士山の絶景に、北は「興国寺城跡」などへ、南は「松蔭寺」など白隠ゆかりの地へと、原周辺の観光拠点にも良いかと。三島の老舗の鰻屋が、連なって出店を出してくれれば尚更ですが・・・。

名前も「道の駅 白隠禅師」とか、個性的でインパクトのある名が良いと思っているのですが、どうでしょう?

番組最後にお届けした曲は、加藤登喜子さんの『富士山だ』でした。