| 夢の吊橋 評価 |
 |
| 地図・天気予報 |
 |
 |
|
|
ロマンチックな伝説を持つ橋
「21世紀に残したい日本の自然100選」や、「新日本観光地100選」にも選ばれている、大井川水系の上流、「朝日岳」と「前黒法師岳」(まえくろほうしだけ)を望む、南アルプスの麓に位置する静岡の観光名所「寸又峡」(すまたきょう)に、ひとつの有名な橋があります。
その橋の中央付近で、恋の願いをすると、その恋が叶えられる・・・という、ロマンチックな伝説を持つ橋として、若い女性やカップルに人気となっているその橋が、寸又峡を代表する観光スポットとなっている『夢の吊橋』です。
「夢の吊橋」は、寸又峡を流れる「寸又川」を堰き止め造られた、「大間ダム」に架かるつり橋で、全長90m、高さ8mの鉄線のつり橋となっています。
寸又峡周辺には、いくつかつり橋があり、また下流の大井川には、長さが220mの「塩郷の吊橋」とか「久野脇橋」と呼ばれる「恋金橋」という、「夢の吊橋」と形状の似たとても長いつり橋があるのですが、数値的には大したことのないこの「夢の吊橋」が、人気の観光スポットとなっているところには、それなりの訳があります。
3つのハイキングコース
この「夢の吊橋」への遊歩道の入口には、「美人づくりの湯」として知られる「寸又峡温泉」があります。
温泉街への入口には、水車が目印の駐車場があり、そこから温泉街を抜けていくと、車止めの先に、「夢の吊橋」に続く遊歩道が延びています。
この遊歩道は、「寸又峡プロムナードコース」と呼ばれ、この他「グリーンシャワーロード」、「外森山ハイキングコース」という3つのハイキングコースが、この寸又峡にはあります。
新緑の季節や秋の紅葉と、四季折々の自然が楽しめ、それぞれ大人から子供まで、気分をリフレッシュするには最高のハイキングコースとなっています。
コースにより、また楽しみ方によっても異なりますが、だいたいどのコースも1時間半〜2時間もあれば、ゆっくりと満喫することができます。
定員は10名! 11名以上は危険!
そんな寸又峡プロムナードコースにある「夢の吊橋」は、長さもさることながら、水面からの高さもそれほどないことや、幅は狭いながらも、横桟の上にまっすぐに伸びる2本の板が敷かれていることから、足の下が透けるということはないので、渡るのに思ったよりも恐怖感はないかと思います。
とは言え、揺れがダメな方はどんなつり橋でもダメでしょうから、手前までで諦めるか、どうしても対岸へ行きたい方は、グルリと「飛龍橋」の方を迂回してください。
橋に設置された看板には、定員は10名! 11名以上は危険!と書かれていますので、くれぐれも集団で一度に乗ったり、ふざけてとび跳ねたり大きく揺らしたり・・・などの行為は慎みましょう。
ちなみに一部の書籍には、定員5名とも記述されていますよ・・・
大渋滞の原因をつくらないように・・
そんな「夢の吊橋」ですが、シーズンオフや平日など、訪れる方が少ない時は大丈夫なのですが、通常は一方通行となっています。
「夢の吊橋」がそうなので、必然的にこの遊歩道自体が一方通行のような感じになっていますが、橋の途中で引き返したり、長く立ち止まったり、周りの方々に迷惑にならないように心がけてください。
特に、ハイキング日和の連休や秋の紅葉の時期などには、前述のとおり人数規制により、この「夢の吊橋」の手前で行列ができたりします。
くれぐれも一方通行ということをお忘れのないように、一歩踏み出したら最後まで渡りきってください。
足もとに伸びる2本の板は幅が狭いので、後ろの人が横に避けて追い越すとなると、透き透きの桟の上に足をかけることとなり、こうなると怖い方も多いかと思いますので、大渋滞の原因をつくらないように気を付けてください。
ちなみにわたしは、大概朝一番でこの「夢の吊橋」に行っているので、通行規制にあった経験は一度もありませんが、団体客が訪れるハイシーズンの休日は、かなりの混み合いをみせるようです。
訪れるなら朝一番に!
朝一番の「夢の吊橋」は、ほとんど人影もなく、静寂の中に時折小鳥の鳴き声などが聞こえ、つり橋の途中で止まってゆっくり周囲の美しい景観を楽しんだり、橋を行ったり来たりすることも出来ます。
登山と同じで、グリーンシャワーを浴びながら、自然を肌で感じ満喫するのには、早朝に限ります。
どこもそうですが、団体客に紛れての観光は、ただその場に行ったという印象だけになりがちで、自分たちのペースでゆっくり楽しむことも難しくなりますので、是非とも朝一番で、この「夢の吊橋」を訪れることをおススメします。
橋をむやみに揺らされたり、お尻を突かれながらの階段道では、良い思い出にはなりませんからね。
エメラルドグリーンに染まった湖面!
この「夢の吊橋」が架かる大間ダムのエメラルドグリーンやコバルトブルーに染まる湖面は、実に美しいもので、裏磐梯の「五色沼」を彷彿させます。
静寂の中、このエメラルドグリーンの湖面に浮かぶ橋の姿が、あまりにも神秘的で、幻想的な空間をつくりあげていることから、時にその光景が夢に浮かんで見える・・・ということで、「夢の吊橋」という名が誕生したとも言われています。
一説には、足がすくんだ恐怖体験から、夜中夢にまでみるとも言われていますが・・・。
それはさておき、この大間ダムのような美しい湖面を演出するものとして、よく光の波長の話とチンダル現象があげられます。
この光の波長とチンダル現象については、遊歩道にある説明看板にも、これらの説明が詳しくされています。
わたしは光の波長については、夕陽が赤いわけ・・・などとともに、色彩検定の学習テキストで学んだような気がしますが、チンダル現象については、この「夢の吊橋」を訪れた際に初めて耳にしました。
何だそれ?とお思いの方は、是非とも、「夢の吊橋」の下に広がるエメラルドグリーンの湖面、そして説明看板にて、現場・現物・現実にてお確かめください。
くれぐれも説明看板を見落とさないように!
「くろう坂」に「えっちら階段」
そんな「夢の吊橋」を渡りきると、すぐに「木こり橋」という、一見橋と気付かないような周囲に埋もれた感のある橋があり、その後「尾崎坂展望台」へ向けて、304段の階段道が続いています。
この道のりが意外に大変で、大した距離ではないのですが、一気に上りきろうとすると、夏場などには息が切れてしまう感じの道となっています。
前述のとおり、「夢の吊橋」は基本的には一方通行ですので、つり橋が平気だった方でも、この階段道でやられてしまう方がいらっしゃるかもしれません。
また、つり橋が苦手で、やっとこさ渡りきりホッ!としていた人にとっては、二十苦となりそうです。
途中に、「やれやれどころ」という、ユニークな名がついた休憩所がありますので、そこで寸又峡の自然を眺めながら一服し、再度上りきってみてください。
ちなみに、この遊歩道にある階段道には、「くろう坂」「えっちら階段」という、名がつけられています。
何もないところが、寸又峡の魅力!
この「夢の吊橋」周辺には、特別これぞという見どころがあるわけではありません。
しかしながら、この何があるというわけではない、何もない、ただありのままの手つかずの自然が残されているところに、この寸又峡の良さがあり、それをダム湖の湖上より眺められるところに、この「夢の吊橋」を訪れる楽しみがあります。
是非とも四季を変え時間帯を変え、この「夢の吊橋」を訪れて頂きたいものです。
ゆっくりハイキングを楽しんだ後には、帰リ道に、「山菜そば」や「とろろそば」、さらには「抹茶ソフト」に「川根茶」など、山間の町ならではの味覚が楽しめます。
あなたも恋のおまじないに、そして楽しい夢の続きを見に、この寸又峡「夢の吊橋」へ訪れてみてください。
| ■ 夢の吊橋 〜 星★聖 の ひとこと 〜 |
| ★ |
つり橋を渡る自信がない方もそうでない方も、「夢の吊橋」を訪れるなら、朝一番がおススメですよ! |
|