桜トンネルとは?
静岡県島田市家山にある、SLの"きかんしゃトーマス号"で知られる大井川鐵道と並行して走る国道473号に、例年3月下旬~4月上旬に登場する、樹齢約90年のソメイヨシノの桜並木が作り出す桜のトンネルで、静岡県を代表するお花見スポット。
「了玄の桜トンネル」とか「家山の桜トンネル」「家山桜トンネル」などと呼ばれるが、正式名称はただの「桜トンネル」。
大井川鐵道沿いに約280本の桜並木が続き、その内中央分離帯がある約200mが桜トンネルとなり、中央分離帯にも桜が植えられていることから、上下線それぞれ2つの桜トンネルがお目見えする。また大井川鐡道の両側の桜も、広義の意味で桜トンネルと呼ばれる。
元々古くからある桜並木だったこともあり、桜トンネルと言えばココを指していたが、各地に桜トンネルが増えるにつれ、『了玄の経橋』の伝説の地で、了玄ゆかりの地蔵堂や石碑があることから「了玄の桜トンネル」と呼ばれ出し、川根町の巨樹の会が2008年1月に認定した桜並木の名称も「了玄の桜トンネル」となっていた。
2008年4月に川根町が島田市に編入合併されると、駅名でもあり認知度が高い地名なことから、徐々に「家山の桜トンネル」と呼ばれだし、現在では一般的になりつつあるが、正式名称は今も「桜トンネル」で変わりはない。
開花期間中には、家山川沿いの緑地公園前の「新桜トンネル」や「牛代のみずめ桜」とともに「かわね桜まつり」が開催され、ツアーバスも次々押し寄せ県内外から多くの花見客が訪れる。
祭り期間中には、家山川の河川敷に臨時駐車場が設けられ、川の上には一足お先に「鯉のぼり」も掲揚される。