土肥神社とは?
静岡県伊豆市土肥にある、かつて「土肥大明神」として崇められた、豊御玉命を祀り「鎮護社」の扁額を掲げる土肥の総鎮守。
詳しい創祀年代は不詳ながら、平安時代にはすでに主祭神が祀られており、1195年には鶴岡八幡宮より八幡神を分霊し「若宮八幡宮」として相殿に、1550年には社殿が再建されたとの記録が残る。
現在のコンクリート造流造の社殿は、1958年に新しく建てられたもので、社殿の左に「馬場神社」、右に「土肥静霊神社」が建てられている。
国道136号から伸びる参道には、白い明神系鳥居が建つ他、境内には鳥居のようにイヌマキとクスノキが結びつき、間に注連縄が張られた「木樹の間潜り(木くぐり)」や、推定樹齢1000年超とされる「平安の大楠」などがあり、パワースポットとしても知られている。
毎年年明けの元旦祭をはじめ、2月には節分祭、10月には仮装行列や流鏑馬なども行われる「土肥神社例大祭」が執り行われる。
土肥神社の見所
明神系鳥居
国道136号から伸びる参道の途中に、白い明神系の鳥居が建っている。そこからややくの字に折れると、背後に山を抱える土肥神社の社殿が現れる。
平安の大楠
鳥居を潜ると、正面に推定樹齢1000年超の、幹周約11m 樹高約16mのクスノキがある。すぐそばの「安楽寺のクス」とともに、パワーを感じる。
土肥神社
石垣の上に1958年に新しくなったコンクリート造の社殿が建つ。正面に拝殿とその背後に本殿が、左手に馬場神社が、右手には土肥静霊神社がある。
切込み接ぎの石垣
西伊豆で江戸城の築城石を切り出していた、薩摩藩の石工衆により築かれたもので、切込み接ぎによる緻密で美しい石垣が見られる。
社殿
「鎮護社」の扁額を掲げる、ベージュ系の珍しい色合いの、古色でどこか雅な配色の拝殿。その前に御神燈に比べて真新しい狛犬が左右に控えている。
狛犬の足下に注目!
奥に写る口を開けた阿形のオスの狛犬は、鞠を押さえる玉取りで、手前の口を閉じた吽形のメスの狛犬は、子をあやす子取りになっている。
駐車場
拝殿前の広場は、普段は駐車場となっている。屋台の曳き廻しや土肥太鼓・仮装行列などが行われる例大祭になると、一気に華やぎその様相は一変する。
謎の錨(いかり)
一時期1854年の安政東海地震の津波で大破し、戸田への曳航中に沈没したディアナ号の錨と言われていたが、サイズも異なり実際には違った。今となっては謎の錨だ!
結びつくイヌマキとクスノキ
イヌマキの枝がクスノキを包み込むように結びついており、御神木である2本の木の間には、注連縄が張られている。非常に珍しい光景であり、パワースポットとしても人気に!
木樹の間潜り
昔から鳥居のような2本の木の間を、縁結びや学業成就・商売繁盛・家内安全など、思い思いに願掛けをしながら通り抜ける木くぐりが行われていたという。忘れずに願掛けをしよう!
木くぐりで願掛けをしよう!
槙と楠の2本の御神木で作られた鳥居をくぐり、縁結びや学業成就などを願おう!
秋の土肥神社例大祭へ行こう!
過疎化から当番区により最低限の神事だけで、華やかなパレードなどが行われない年もあるので注意!
左右の狛犬の足下に注目!
拝殿前に建つ迫力のある狛犬だが、左右の狛犬の足が押さえているものが違うよ!
土肥神社 編