最福寺のしだれ桜（さいふくじのしだれざくら）とは？

静岡県伊豆市土肥にある、山号を「金峰山」と称する曹洞宗寺院の境内に咲く、非常に珍しい品種の八重咲きの枝垂れ桜。「最福寺のしだれ桜」「伊豆最福寺のしだれ桜」「最福寺の桜」として親しまれている。

10～13枚程の厚手の花弁を持った、ピンポン玉のような大きな八重咲きの花が枝垂れて咲くのが特徴で、全国的にも非常に珍しく、2001年4月に財団法人日本花の会により、学名「サイフクジ」和名「伊豆最福寺枝垂」として新品種に認定されている。

つぼみの時はピンク色で、開花すると白い花を咲かせ、散り際に再びピンク色に変化するのも特徴で、現在境内には、樹齢50年超の木が約50本植わっており、毎年3月末より開花し4月上旬～中旬にかけて見頃を迎え、見頃に合わせて、夜間ライトアップが行われる他、野点などのイベントも随時催される。

また境内には郷土歴史資料館となる「夢の実現堂」があり、参道には囲碁四哲の一人で生家が隣となる「本因坊秀和の顕彰碑」が建つ。