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白糸の滝 Vol.44 白糸の滝(富士宮市)
「滝・名瀑」部門
- Fujinomiya -
白糸の滝 富士宮
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『白糸の滝』をご覧になるにあたって
滝と言えば・・・

滝と言うと、みなさんはどこの滝を思い浮かべますか?

多くの方が、日本三大名瀑にして、最も有名な滝とも言える、日光の「華厳の滝」や、世界遺産に登録されている「那智の滝」の名を挙げるではないでしょうか。

白糸の滝世界遺産つながりで言えば、知床の「オシンコシンの滝」も、最近多くの方に知られるようになりましたし、日本三大名瀑つながりで言えば、「袋田の滝」も、四季の変化が楽しめる滝として有名です。

そんな中、関東近郊の方にお馴染なのが、西富士を巡る「朝霧高原」や「富士五湖」へのドライブの定番コースとして知られ、林間学校や遠足などのコースにもなっている、富士宮にある『白糸の滝』です。

「白糸の滝」という名は、一度は耳にしたことがある方が多いかと思いますが、山形県や長野県など、全国には「白糸の滝」という名の滝がいくつか存在します。

そんな中、2007年に大ヒットした、SMAPの香取くん主演の映画「西遊記」の中でも登場し、全国各地の「白糸の滝」の中で、最も有名な滝となっているのが、この富士宮にある「白糸の滝」です。



「白糸の滝」へはクルマでGO!

富士宮と聞くと、最近では「富士宮焼きそば」が注目されていますが、その富士宮市において、「朝霧高原」や「田貫湖」、「富士山本宮浅間神社」などとともに、多くの観光客で賑わう観光スポットとなっているのが、この「白糸の滝」です。

案内図


















「白糸の滝」へは、JR身延線の「富士宮駅」より、「白糸の滝」行きのバスが出ているので、比較的楽にアクセスできるかと思いますが、この「白糸の滝」には、レンタカーを借りてでもクルマで行かれることをおススメします。

クルマの場合は、東名高速の富士ICから、西富士道路富士宮道路と呼ばれる国道139号線を利用し、「富士山」を右手に見ながら北上していくかたちでたどり着くことができます。

富士五湖方面からは、中央高速の河口湖ICから、国道139号線を逆に南下するようなかたちとなります。

レンタカーを借りてでもクルマで訪れてほしい理由は、この「白糸の滝」周辺は、ただクルマを走らせているだけでも、気分爽快間違いなし!という素晴らしい光景が続く道が多いからで、晴れた日にオープンカーで風を切って走るには、最高のドライブコースとなっているからです。

さらに首都圏からの定番のドライブコースとなっているのには、この国道139号線が、富士山麓の高原地帯を走り、「富士山」の眺望に加え、通り沿いに観光スポットが点在していることもありますが、行きは中央高速で「富士五湖」を巡りながら南下し、帰りは東名高速で帰る・・・といったように、同じ道を通らずに、「富士山」をぐるっと周回して東京へと戻ってこられることも挙げられます。

いずれにせよ、途中に見どころも多いですし、ここはクルマで行かれることを強くおススメします。

運転免許を持っていない!という方は、誰か運転手を探してでも、クルマで行ってみてください!



頼朝も思わず詠んだ、その美しさ!

そんな「白糸の滝」は、すぐそばにある「音止の滝」とセットで語られることが多いのですが、その滝の様相は、すぐ近くにありながら、全く異なるものとなっています。

力強く男性的な豪快さを持った「音止の滝」に対して、女性的なやさしさを持つこの「白糸の滝」は、初代征夷大将軍として鎌倉幕府を興した「源頼朝」をして、

女性的なやさしさを見せる白糸の滝


















 「この上に いかなる姫や おはすらん おだまき流す 白糸の滝

と、一句詠ませています。

巻狩りに出向いた際に、この「白糸の滝」を前にして、頼朝が詠んだ詩なのですが、「おだまき」とは、つむいだ麻糸を巻いて空洞の玉のようにしたもので、細く糸を垂らしたかのように流れる滝の姿と、その女性的な美しさをここに表現しています。

おだまき流す 白糸の滝全国の「白糸の滝」の姿を見てみると、このように女性的な糸を垂らしたかのような滝の姿が多く見受けられ、一本糸の滝もあれば、無数の糸を垂らしたものもありますが、この富士宮の「白糸の滝」は、無数の糸を垂らした滝の代表格となっています。

そんな「白糸の滝」ですが、1936年に、国の「名勝」及び「天然記念物」に指定されると、1950年には、「日本観光百選」の「滝の部」で見事第1位となり、日本を代表する名瀑として人気の観光地となりました。

1990年には、環境庁と林野庁の後援のもと、緑の文明学会を中心とした3団体により、ノミネートされた517ヶ所の滝より「日本の滝百選」にも選ばれ、長く人気の観光スポットとしての地位を守り続けています。

ちなみに、頼朝が巻狩りの際に残した足跡は、この「白糸の滝」以外にもこの富士宮周辺にはいくつかあり、有名なものとしては、「人穴」や日本五大桜として知られる「狩宿の下馬桜」などがあります。



オヤッ? ちょっと変わった滝の姿

「白糸の滝」は、高さ20m~25m、幅200m~210mの滝で、キラキラと光りながら流れる水の線と、周囲の木々の緑、エメラルドグリーンの透き通った滝壺が実に美しい滝となっています。
 
岩場より流れ落ちる白糸の滝

















朝夕の陽の当たり方でも、その様相が変化する「白糸の滝」ですが、この「白糸の滝」を初めて見た方で、その姿にオヤッ?と思われた方もおられるかと思います。

写真でもお分かり頂けるかと思いますが、この滝の姿は、樹木が生い茂る岩場の崖より、突如として流れ出るように見える滝となっており、通常の滝とはその姿が少々異なっています。

岩場より流れ落ちる白糸の滝これは、地層中の上部の「新富士溶岩層」と下部の「古富士泥流層」の間から、富士山の雪解け水が流れ出す滝となっているためで、その水量は毎秒1.5tと言われており、これだけの水量が壁面より流れでている滝なので、理屈は分かっていても目の前の光景に、ある意味不思議さを覚えてもおかしくないかと思います。

そう言うわたしも、小学生の時から林間学校や合宿などで、何回もこの「白糸の滝」に訪れていながら、その不思議さに気づいたのは、大人になってからでした。

いつもその滝の美しさやそのスケール感に浸りながら見ているだけで、どこから水が湧いて出ているのか・・・ということまで気にして見ることはなかったのですが、ある時「白糸の滝」の説明書きを読んでみて、改めてその水の出どころを確認してみて、言われてみれば・・・と、その不思議な滝の姿に気付きました。

壁面から流れ落ちる白糸の滝前後に川が無いわけではないのですが、滝を前にしたこの限られた光景の中からは、やはりその不思議さが伝わってきます。

気になると、今度はそちらばかりが気になってしまうのですが、湾曲した壁面からは、富士山の雪解け水が絶え間なく流れ出ており、それが大小幾つもの滝をつくり上げ、滝壺を取り巻くように、やわらかい弧を描きながら流れ落ちています。

やはり不思議と言えば不思議に思える滝の姿です。



変わらぬ姿をいま一度・・・

この「白糸の滝」は、季節や状況により若干の変化は感じられるものの、全体像としての滝の姿にほとんど変化は無く、いつ訪れても美しい光景が楽しめます。

滝壺にあるお店水温が10℃前後というこもあり、夏の暑い時期には、舞い上がるしぶきも気持ちよく、爽快な気分が味わえ、「富岳風穴」や「鳴沢氷穴」などとともに、ヒンヤリできるスポットとして人気です。

遊歩道が整備されており、滝を見下ろすことも、滝壺から見上げて眺めることもでき、「音止の滝」へと抜けることもできます。

角度により滝の見え方が変わるのは当然のこと、その表情や感じ方も微妙に変化していきますので、いろいろと場所を変え角度を変え眺めてみてください。

わたしは、この「白糸の滝」を訪れると、必ず立つお気に入りのスポットがあるのですが、みなさんも自分だけのお気に入りスポットを見つけてみてください。

白糸の滝周辺全体的に、この「白糸の滝」周辺は、以前に比べお土産屋さんやドライブインが潰れてしまったりして、やや荒廃したところも感じられます。

また2006年9月には、滝壷に掛かる「滝見橋」が崩落したりもしましたが、この滝の姿は昔となんら変わるところはなく輝き続けており、季節により、その背景を変えながら、今に至っています。

西富士の観光スポットとして外せないこの「白糸の滝」、まだ見たことがないという方はもちろんのこと、訪れたことがあるという方も、定番中の定番のベタなドライブを、もう一度楽しんでみてはいかがですか?
- 白糸の滝 -
白糸の滝の 『旅シュラン』 評価スコア
『旅シュラン』とは?
白糸の滝 情報
■所在地 富士宮市上井出
■問合せ 0544-27-5240(富士宮市観光協会)
白糸の滝 観光情報
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  第3位 静岡おでん
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  第1位 由比の桜えび
  第2位 沼津の干物
  第3位 焼津のマグロ
■□■ 星★聖 のココがポイント!「白糸の滝」 ■□■
滝の上部から流れ出る、水の出どころに注目!
上から見下ろした後は、滝壺に降りて下から見上げてみよう!
訪れるなら日影になる前に! キラメキも違うし、虹も見られないよ!
温泉マイスター 星★聖
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