猪之頭のミツバツツジとは?
霊峰富士を望む、静岡県富士宮市猪之頭の高野邸の庭先に立つ、1985年11月29日に静岡県の天然記念物に指定された、国内屈指の大きさを誇るミツバツツジ。
樹高4.5m 根回り1.7m 枝張り東西6.7m 南北7.3mの、根元で7本に株立ちした推定樹齢600年の古木で、地元では里芋を植える時期を花が知らせてくれるということから「イモウエツツジ」とも呼ばれている。
毎年4月中旬になると扇を広げたように無数の直径4cm位の淡紅紫色の花を咲かせる。
ちなみに、よく"猪ノ頭・猪の頭・井の頭・井之頭"などと間違われやすいが、"猪之頭"が正しい。
猪之頭のミツバツツジの見所
猪之頭のミツバツツジ
一般的には落葉低木と言われるミツバツツジだが、「猪之頭のミツバツツジ」は全く違う。開花時期でなかったら、何の木か悩んでしまう程の大きさだ。台風被害にあうまでは実に見事な枝振りを見せていて、根元に目をやると7つに株立ちしていて、それぞれが四方に大きく枝を伸ばしていた。それでもひとつの幹で根回り60cm超というのだからスゴい!
静岡県の天然記念物
説明書きでは、1985年11月29日に静岡県の天然記念物に指定され、樹高4.5m 根回り1.7m 枝張り東西6.7m 南北7.3mとなっている。台風被害にあうまではさらに一回り大きく四方に枝を広げていたが、現在はやや劣る印象だ。木の周りを一周してみると、見る角度や目の高さによって樹形が少しづつ変化していき、背景と相まって違った表情を見せるのが面白い。
イモウエツツジ
里芋を植える時期を、花を咲かせて知らせてくれるということから、地元では「イモウエツツジ」と呼ばれてきたという。毎年4月中旬になると、花を咲かせる。
富士山とのコラボ
青空の下、雪を被る富士山をバックに眺めると、花の色が実に鮮やだ!静岡ならではの、いやいやこの富士山の大きさは富士宮ならではであり、この美の饗宴はとても贅沢で素晴らしい!
手入れの行き届いたお庭だったが…
もともとは高野さん宅のお庭を一般公開したもので、ミツバツツジの周りにもたくさんの草花が咲く手入れの行き届いた素晴らしいお庭だったが、現在は少し趣が異なる。この頃のお庭が懐かしい…
ミツバツツジ
ピンクというよりは淡い紅紫色で、4cmくらいの花を咲かせる、ツツジ科ツツジ属の落葉低木だ。コバノミツバツツジと違って、おしべの数は5本だ!
富士山とのコラボが最高だよ!
富士山をバックに咲く色鮮やかな淡紅紫色の花が、とても印象的で美しいよ!
静岡県の天然記念物だよ!
推定樹齢600年の7つに株立ちした、ミツバツツジとは思えない巨木だよ!
近隣にご迷惑の無いように!
元々高野家のご厚意による公開だったが、現在は蕎麦屋の庭先となり趣にも陰りが…
猪之頭のミツバツツジ 編