來宮神社とは?
静岡県熱海市のJR東海道線の来宮駅北東にある、御祭神として大巳貴命・五十猛命・日本武尊の三柱を祀る神社。境内にパワースポットとして絶大な人気を誇る、樹齢2100年超の「来宮神社の大楠」がある。
幕末までは「木宮明神」と称し、明治維新後「阿豆佐和気神社」と称していたが、その後「来宮神社」に、そして現在は「來宮神社」と称している。
創建不詳だが、今から3000年以上も前、大己貴命が国を治めるために、伊豆国の熱海海岸に上陸されこれを治め、気候風土に恵まれたこの地に居を構えたという言い伝えや、約2000年前に東征された日本武尊が、この地に残した功績と武勲を称えられ祀られたという伝承が残る。
また710年に、熱海湾で漁師の網にかかった神像を、松の木の根に祀り麦こがしを供えると、その夜夢に五十猛命が現れこの地に祀るようお告げがあったといい、以後この木の根を御神体としたことから「木の宮」と称したとの伝承も残る。
境内には、「弁財天」や「来宮稲荷神社」「三峯神社」「第二大楠」「大楠・五色の杜」などがあり、御神水のお水取りも行える他、毎年7月14~16日に例大祭として「熱海こがし祭り」が執り行われ、静岡県の無形民俗文化財に指定されている「来宮神社 鹿島踊」も披露される。
最近では、社殿にある猪の目のハートマークや、2017年1月にオープンした「茶寮・五色の杜」も女性を中心に人気となっている。
來宮神社の見所
來宮神社・来宮神社
幕末までは木宮明神と称し、明治維新後は阿豆佐和気神社と称した來宮神社。大楠の天然記念物指定名も「阿豆佐和気神社の大クス」となっている。また長らく来宮神社と表記してきたが、近年は來宮神社となっている。
第二大楠
境内でNo.2のオオクスと知り、この第二大楠の大きさから本命のパワースポットの「来宮神社の大楠」の大きさを連想していたが、とんでもない・・・。よい意味で期待を裏切られる。
来宮稲荷神社
赤鳥居が連なったその先に、来宮稲荷神社の拝殿と本殿が建つ。右の狛狐は鍵を口に子を足元に置き、左の狛狐は巻物を口に宝珠を足元に置いている。
手水舎
龍の口から冷たい水が流れ出ている來宮神社の手水舎。参道をはさみ反対側にあるのは「お水取り」なので、くれぐれも間違わないように!
お水取り
竹筒から注がれる、神域に湧く神聖な御神水(ごじんずい)。勝手に持ち帰らないように! ちゃんと初穂料を納めてきちんとお参りも行わないと、御利益が無いよ!
拝殿・幣殿・本殿
御祭神として大巳貴命・五十猛命・日本武尊の三柱を祀る社殿。商売繁盛から縁結び、武勇・決断…と、何でも叶えてくれそうだ。社殿にある古来から伝わる魔除けの猪の目のハートマークも見逃さないように!
坂上田村麻呂と來宮神社
征夷大将軍として蝦夷地平定に向かった坂上田村麻呂が、ここで戦勝祈願をし、分霊を東北地方をはじめ各地に鎮座させたという伝承も残っている。
弁財天
拝殿で参拝後すぐに左手の大楠へと向かう人がほとんどだが、右手に大久保将監ゆかりの隠れたパワースポットとなっている、開運出世の弁財天がある。その手前には、ヘビがとぐろを巻く岩が・・・
パワースポット「来宮神社の大楠」
パワースポットとして全国屈指の人気を誇る、国の天然記念物に指定されている「来宮神社の大楠」。テレビや雑誌などの写真や映像を見て、その大きさを想像していても、実際に訪れると期待を裏切らないその大きさに圧倒され驚く。この大楠には、ご利益のある独特の参拝方法があるので、事前に説明書きを読み理解してからお参りしよう。またすぐそばに「大楠・五色の杜」があるので、立ち寄ってみよう!
忠魂碑
全国各地の忠魂碑や忠魂社でよく見る光景だが、この熱海の來宮神社にも、忠魂碑の横に実弾が置かれている。
餘香碑
1985年に遺髪を納め建立された、95歳で熱海で亡くなった歴史評論家で思想家でもあった徳富蘇峰の顕彰碑。餘香とは菅原道真公の一節からとったもので、書は元首相の中曽根康弘によるもの。
来宮神社の大楠だけのお参りは御法度!
本殿を素通りして「来宮神社の大楠」へ直行するのはダメだよ!きちんとお参りをしよう!
お水取りは初穂料を納めてから!
勝手に御神水を持ち帰っちゃダメだよ!それでは御利益が無いよ!
開運出世の弁財天がスゴい!
実は隠れたパワースポットとなっているのが弁財天。謂われを読めば納得するぞ!
來宮神社 編