大井川 伝統的河川工法とは?
静岡県島田市を流れる一級河川である大井川の、その支流となる家山川の河川工事にて見られる伝統的な河川工法。明治時代半ばに考案された「木工沈床」や、武田信玄が創案し、勢力の拡大と共にこの大井川水系を始め、安倍川・富士川など静岡県内にその工法が広まった「大聖牛」などの工法が見られる。
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名 称大井川 伝統的河川工法
ふりがなおおいがわでんとうてきかせんこうほう
ローマ字Traditional river method of construction of Oi River
地 区川根/島田市(Kawane/Shimada City)
住 所島田市川根町家山
お問合せ0547-53-2220(島田市観光協会 川根支所)
するナビ島田市の観光スポット
総 評
遠目に見ると、ただの資材置き場のようで、もう少し整備されれば・・・という思いもあるが、全国的に見ても、このような実物展示の形で伝統的な河川工法を学べる場所は少なく、その点は評価した。
大井川 伝統的河川工法のPR
大井川 伝統的河川工法の評価


1武田信玄が創案した「大聖牛」に注目!
甲斐国の治水工事で培われた、信玄創案の「大聖牛」を間近で見てみよう!
2河川敷に降りて、伝統的河川工法を学ぼう!
実物が置かれているので、じっくり観察しながら説明書きを読んで伝統の技を学ぼう!
3「重篭」と言われる石が詰った篭が特徴的!
ズラリと並べられた重篭だけでも実に手間がかかっており、伝統の技の凄さが分かる。
大井川 伝統的河川工法 編


大井川 伝統的河川工法の地図
大井川 伝統的河川工法の見所

家山川の河川工事と新桜トンネル
工事中だからこそ、目にすることが出来たこの光景。その美しさに目が奪われた。真新しい「重篭」が並ぶ堤の景色は、背後に続く「新桜トンネル」の光景と相まって実に素晴らしいものに感じられた。普段見られないのが残念だが、この次見られるのはいつか・・・

伝統的河川工法
河川敷にある実物展示を見ただけでは、何が優れているのか? なんでこんな形なのか? わからないが、説明看板と実物展示を交互に見ながら考えていくと、なるほど~となる。いつの時代もそうだが、試行錯誤の末にこのような形へと進化していったわけで、そこを紐解くのは面白い。

コンクリートブロックの味気ない堤防は論外だが、自然な土手の味わいとも異なり、何とも言えぬ美しさがある。このままでいいのに…

木工沈床は、木の枝を網状に編み石を重しとした粗朶沈床の改良型として、急流向けに明治時代の中頃に登場した。木枠が特徴的。

武田信玄が創案したとされる大聖牛。「大」とつくだけ合って、棟木が9mある大きな聖牛となっている。

三国志に登場する、諸葛孔明が考案した「木牛流馬」ではないが、実物展示を見ただけでは全く???だらけの大聖牛。