藤枝大祭りとは?
静岡県藤枝市の、かつて藤枝宿があった旧東海道を舞台に3年に一度繰り広げられる、質・量ともに「日本一の長唄・地踊り」と賞されるお祭りで、屋台の曳き回しによる荒々しさと、手踊りによる優美さが交互に楽しめる独創的なお祭り。
上伝馬・原・左車・下伝馬・五十海・市部・白子・栄・木町・長楽寺・益津・小坂・岡出山・千歳の14地区すべての屋台が、長唄・三味線・囃子方という三拍子そろった豪華フルメンバーによる生演奏で地踊りを披露し競い合うという、全国的にも貴重なお祭り。
もともとは、江戸時代に田中藩の庇護のもと、田中城の鬼門を守るべく再建された、葉梨川沿いの八幡山に建つ青山八幡宮の大祭の折に、神輿渡御の行列に藤枝宿の屋台も加わり列を成したのがその始まりで、明治時代になり「飽波神社」の例祭へとその屋台の引き廻しが受け継がれ、現在に至っている。
また前夜祭として、祭りに先立ち藤枝市民会館大ホールにて、長唄・三味線・お囃子の師匠や地方さんによる『長唄の宴』も催される。