うつろぎとは?
静岡県静岡市葵区の北部、2012年に『ふじのくに美しく品格のある邑』に登録され、世界農業遺産の『静岡水わさびの伝統栽培』の認定地域となっている 有東木 にある、地元のお母さん達が切り盛りする、食事と農産加工品と心温まるおもてなしが魅力のお店。
最近では食事処として大人気で、「さびめし定食」や「うつろぎ定食」を求めて多くの観光客が押し寄せる。
また季節にもよるが「わさび漬け」や「わさびのり」「金山寺味噌」「朴葉餅」などの販売が行われ、時に「蕎麦打ち体験」や「わさび漬けづくり体験」などの教室も開催される。
目の前に わさび栽培発祥の地 記念碑 や 有水園 があり、有東木わさび田 の光景も広がっている。

うつろぎ の 広告

うつろぎ の 見どころ
わさび栽培発祥の地 "有東木"
静岡の中心市街地から 梅ケ島温泉郷 方面へとクルマを走らせ、梅ケ島街道こと県道29号 梅ケ島温泉昭和線を途中で斜め右手に折れた先に、2012年に『ふじのくに美しく品格のある邑』に登録された有東木地区がある。
JR静岡駅からでは、静鉄バスの114系統 安倍線でアクセス可能で、「有東木橋」バス停で降りると、すぐ目の前にあるのが、この『うつろぎ』だ。
『うつろぎ』前には、1992年3月8日に建てられた『わさび栽培発祥の地』記念碑があるのだが、静岡でワサビと言えば伊豆をイメージする人が圧倒的に多いだけに、ここを訪れて初めてその事を知る人も少なくないようだ。
「エッ!?ここが発祥地なの?」と思った方は、すぐ横に建てられている『記念碑建立について』の副碑を読んでいただきたい。
農林産物加工販売所『うつろぎ』
そんな有東木でこの店あり!と言われるのが、有東木を代表する食事処で、有東木観光・有東木散策の拠点にもなっている農林産物加工販売所『うつろぎ』だ。
以前は下の写真のようにメニュー横に掲げられていた『こんな遠くまで来てくれてありがとう』の木札が、現在は入口の『わさび栽培発祥の地 有東木 うつろぎ』の黄色い看板横に掲げられているのだが、初めて訪れた時、何を食べようかなぁ~とメニューを見上げると、この言葉が目に飛び込んできた。
お腹はグーグーのままだったが、メニュー横に掲げられていたこの温かい言葉だけで、どこかホッとする自分がいて、心が満たされたのを覚えている。
その後「おろしそば」を食べお腹も満たされたわけだが、あれから20年近く経ち改めて当時の写真を見ると、その価格に驚く。
時代とともに物価も上昇し、現在では300~500円ほど価格もそれなりに改定されてきたが、それでもいつ訪れてもこの満足感は変わらないわけで、この店の雰囲気の良さもあり今では大人気店となっている。
だが大繁盛する現在のお店の状況は、望んでいた姿とは少し異なるのかもしれない。嬉しい悲鳴かもしれないが、個人的には有東木の魔法がとけてしまいそうで少し心配だ。
駐車場待ちが酷いとか、注文してから1時間も待たされた…など、確かにそれは事実なのだろうが、都会感覚で無理な要求をして評価を下げるクチコミも見られ、オーバーツーリズムにも似た感情を抱く。
『うつろぎ』はもともと農林産物加工販売所であり、『こんな遠くまで来てくれてありがとう』の言葉通りに、わざわざ静岡の秘境とも言われる有東木まで足を運んでくださった方々に、地元のお茶や山葵などの販売とともに食事の提供ができれば…という心遣いからスタートしているので、もっともっと温かい目で見守ってほしいと思う。
有東木夢プロジェクト
そんなこともあってか、昔を知る人ならすぐに気づくと思うが、『うつろぎ』の隣接地に新たに観光公衆トイレや駐車場が整備されている。有水園横に数台しかなかった頃に比べると、30台ほどにまで増えており、GWなどの駐車場待ちも軽減されている。
これは杉の木沢・上有東木沢・有東木西沢の3渓流における砂防堰堤建設にあたり、国土交通省 中部地方整備局 静岡河川事務所が地域のさまざまな夢や思いを掘り起こし砂防事業と地域づくりを一体化させ連携して取り組むべく、2012年に立ち上げた「有東木夢プロジェクト」の一環として整備されたものだ。
ここ以外にも「白髭神社前の展望台」など、このプロジェクトの声を反映させながら集落の整備が進められており、以前に比べて格段に利便性も高まっていて、今後の有東木の変化にも注目だ。
定番の「さびめし定食」!
そんな『うつろぎ』のおすすめメニューはと言うと、ワサビの風味を生かした豪華な「さびめし定食」だ。ワサビがやや苦手という方には白米の「うつろぎ定食」で、軽めなら「さびめし」と「おろしそば」といった感じなのだが、個人的には最近は本場のワサビの味が堪能できる「さびめし定食」一本になっている。
これらを有東木沢のせせらぎをBGMとして食べると、美味しさが倍増する。夏には食後に「お茶アイス」もおすすめだ!
尚、店内に掲示してあるように、お会計は先にしてあげてね!
"有東木タイム"を愉しもう!
待ち時間や対応の乱れがあっても、味は正直なもので、いつ訪れても変わらない美味しさがそこにある。
一歩『うつろぎ』の店内に入ったなら、待ち時間もスマホをいじるのではなく、店内に掲げられた有東木の写真やサイン、わさびの加工品などに目を向けてほしい。
有東木に来たら "有東木タイム" で、有東木の時の流れに身を任せてほしい。それが有東木を愉しむコツであり、そこに有東木の魔法がかかり、有東木ならではの世界観が広がって行く気がする。
尚、4月~6月にかけて茶期の農繁期を迎える有東木はただでさえ忙しい。GW明けにはお店も休業となる季節なので、くれぐれも牛丼チェーンのような要求はせずに、この『うつろぎ』を温かい目で見守ってほしい。皆が気持ちよく "有東木タイム" を愉しめるように…

本場のワサビの味を堪能しよう!
わさび発祥の地で味わうワサビの味は最高だよ!「さびめし定食」がおすすめ!

『こんな遠くまで来てくれてありがとう』に注目!
入口の看板横に掲げられたこの温かい言葉だけで、この店の良さが伝わってくるよ!

農繁期の休業に注意!
GW明けの5月~6月は茶期で休業が多くなるので注意しよう!
うつろぎ の 魅力


うつろぎ 周辺の 温泉地‼





うつろぎ の おすすめ時期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月※茶期休業に注意! | 6月※茶期休業に注意! | 7月 | 8月 | 9月 | 10月うつろぎ祭り 紅葉 |
11月 | 12月 |
うつろぎ の 基本情報
名称 | うつろぎ |
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読み方 | うつろぎ |
英訳 | Utsurogi |
郵便番号 | 〒421-2303 |
所在地 | 静岡市葵区有東木280-1 |
駐車場 | あり |
お問合せ | 054-298-2900 |
するナビ | 有東木の観光スポット |
公式HP | うつろぎ |
アクセス | 現在地 からの ルート と 所要時間‼ |
登録・指定 | |
選定・表彰 | ふじのくに美しく品格のある邑 など |