東海道新幹線 富士川橋梁とは?
静岡県富士市を流れる日本三大急流のひとつである 富士川 に架かる、JR東海の東海道新幹線の橋梁。
新富士駅と静岡駅の間にある 全長1373m の連続トラス橋で、在来線のJR東海道本線の橋も同じく「富士川橋梁」と言われるため混同されやすい。
新富士駅から静岡駅方面へ下って約3km付近にあり、富士山をバックに富士川を通過する新幹線の画が撮れることから、テレビや雑誌で東海道新幹線を採りあげる際の素材としてよく登場し、最もメジャーな撮影スポットとなっている。

東海道新幹線 富士川橋梁 の 広告

東海道新幹線 富士川橋梁 の 見どころ
2つ、いや3つある富士川橋梁!
東海道新幹線の富士川橋梁は、新富士駅~静岡駅の駅間にある富士川にかかる 全長1373m の新幹線専用の連続トラス橋だ。在来線のJR東海道本線の橋も同じく "富士川橋梁" と言われるため混同されやすいが、国道1号富士由比バイパスの新富士川橋に次ぐ河口から2番目に位置する橋が、東海道新幹線の富士川橋梁となる。
ちなみにJR東海道線の富士川橋梁は、上りが全長571.2m 下りが574.9mと、構造も建設年も異なっていて独立しているので、厳密に言えば富士川橋梁は3つあることとなる。
そんな富士川橋梁が架かる一級河川の富士川は、教科書でも習ったように日本三大急流の1つで、普段はあまり感じられないが台風や豪雨の際は一気に増水して川幅が広がりいつもの光景が一変する。
昭和時代の1982年8月の台風10号では、在来線の富士川橋梁の下り線とその横の廃線の第4橋脚が倒壊し、それぞれその上に架かっていたトラス桁が2連づつ流失し歯抜け状態となった。
それ以降に富士川に架けられた橋の建築において大きな教訓にもなっているのだが、もう一つ富士川関連でよく知られた話に、富士川を境に50Hzと60Hzと供給電力が異なり、東京電力と中部電力と電力会社が異なることが挙げられる。
静岡県内で異なるならまだしも、同じ富士市内で異なるのだから珍しいのだが、では東海道新幹線はどうなっているの?と疑問に思う方もおられるだろう。東海道新幹線の周波数は富士川で切り替わることなく、西日本基準で 60Hz で東京まで統一されている。
東京駅の構造上、東北新幹線へと乗り入れることも可能なのだが…、というか当初はそう考えていたようだが、結局このヘルツ問題や車両重量増によるスピード問題などもあり実現せずに今に至っている。
出張サラリーマン時代には、寝るに寝れない中途半端な乗り継ぎで仙台を往復していたので、静岡~仙台なんて直通新幹線があったらなぁ~と未だに思う。
思わず目で追ってしまう新幹線!
昭和時代の1964年10月10日開幕の東京オリンピックを前に、国家プロジェクトとなった東海道新幹線は、1959年4月20日に着工され、1964年10月1日に東京~新大阪間が開業した。この内東海道新幹線の富士川橋梁は、工事を請け負った鹿島建設によると1961年3月に着工し、径6m 深さ15m~17mの潜函基礎19基と橋台2基を建設し、1962年8月 に完成したという。
その後、山陽新幹線へと直通するかたちで新幹線は1972年3月15日に岡山まで、1975年3月10日に博多まで延伸されて行った。
上の写真は、お隣の静岡市の蒲原にある お花見スポット として知られる 御殿山 の狼煙場から眺めたものなのだが、静岡市の 円山花木園 より安倍川を行く新幹線を眺める時も同じだが、全体を見つつも新幹線が通過する時は、自然と川を渡る新幹線を目で追っている。
あまり動きの無い俯瞰の景色の中で、圧倒的なスピードで移動し駆け抜けていく新幹線は否応なしに目に付くわけで、無意識に注目を集めるところはやはりスゴイんだなと思う。我が道を行く新幹線、恐るべし!
東海道新幹線の鉄板スポット!富士川橋梁
東海道新幹線 富士川橋梁より南の河口よりの西側堤防や河川敷には、休日になると三脚を据え新幹線の通過を待ち構える撮り鉄をはじめ、多くの鉄道ファンがやってくる。特に富士山が冠雪する冬場は美しい写真が撮れることもあり、その数が増える感じだ。
さらに "〇〇系が引退 見納め‼" などとなると、その数は倍増する。
富士山をバックに疾走する新幹線の構図は、テレビや雑誌で東海道新幹線を採りあげる際の素材としてもはや定番中の定番であり、この富士川橋梁は東海道新幹線の撮影スポットとして不動の地位を築いている。
憧れの "新幹線"!
富士川橋梁を行く新幹線を見上げていたら、小学生の時に大田区の馬込第三小学校から環七を渡り、ただただ新幹線見たさに早朝ガード下まで歩いて行ったことを思い出した。
その当時の記憶では、児童のトロトロ歩きでは歩いても歩いても新幹線が近づいてこない感じだったが、今改めて地図を眺めると1km足らずの距離だったことに驚く。
とにかく新幹線見たさに必死に歩いた記憶があり、親が寝ている間に勝手に出かけその後叱られたことよりも、見上げてもあまり見えなかったはずの新幹線の方が記憶に残っている。
今では日常の光景に新幹線が映りこんでくるのだが、いくつになっても見飽きないのが新幹線なわけで、富士山同様、日本人にとっては当たり前でありながら特別な存在なのかもしれない。
真下から見上げる富士川橋梁!
東海道新幹線の富士川橋梁で絵になるのは、富士山をバックに疾走する新幹線の光景だが、富士川橋梁の大きさをリアルに感じられるのは、真下から見上げた時だ。
明石海峡大橋を訪れた時なんかもそうだったが、巨大な橋のスゴさを感じたい時は可能な限り真下に行くことにしている。こうして堤防から富士川橋梁を見上げると、より距離が近づくので、リアルな大きさを体感するにはピッタリだ!
ちなみに真上を新幹線が通過する時の風圧というか、単純に五感に響く "圧" はなかなかなものだが、日常的に新幹線高架下を通っている静岡県民からすると、狭い高架下の道の方がこれは格段に上で、信号待ちで高架下に停まっていると車に乗っていてもドン‼とくる感じだ!
空気をかき分け衝撃とともに突き抜けて行く感じで、初めての人は驚くだろう!
今は亡き!?ドクターイエロー
"ドクターイエロー" の愛称は、鉄道ファンならずとも耳にする言葉で、線路の歪みや架線の状態などを実際に新幹線と同じ条件で走行しながら確認する点検用の新幹線だ。
このドクターイエローが引退することとなり大々的にニュースとなり、2025年1月29日をもって検査走行を終了、2月1日に大井車両基地で掃除イベントが開催され別れを告げた…と思ったら、2月20日に解体作業のため浜松工場へ走る姿が目撃され話題となった。
これが本当に最後の走行となった…はずだったのだが、またまた新たな目撃情報が…!?
私は鉄ちゃんでも撮り鉄でもないので詳しくはないのだが、鉄道ファンならずともムッムッ…となったのでどういうことか?と調べたら、どうも引退したのはJR東海が保有していたT4編成で、JR西日本のT5編成はまだ走っているようだ。
引退騒動以降、私はまだお目にかかっていないのだが、そもそもそれ以前もJR東海のT4だったのかJR西日本のT5だったのか区別がついていなかったわけで、今思えば車を走らせていて単純に「ドクターイエローだ!」と叫んでいだ車両はどっちだんたんだろう?…と。
いずれにせよ、この富士川橋梁で目にする新幹線の姿は、昭和・平成・令和と時代が流れても、いつの時代も変わらず格別だ!

富士山をバックに疾走する新幹線を撮ろう!
東海道新幹線の定番の撮影スポットで、定番の写真を撮ってみよう!

間近で新幹線の "圧" を感じよう!
富士川橋梁を真下から見上げながら、通過時の風圧を感じよう!

見下ろす富士川橋梁もまた乙だよ!
ジオラマのように高台から見下ろしながら、富士川橋梁を行く新幹線を目で追ってみよう!
東海道新幹線 富士川橋梁 の 魅力


東海道新幹線 富士川橋梁 周辺の 温泉地‼





東海道新幹線 富士川橋梁 の おすすめ時期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
東海道新幹線 富士川橋梁 の 基本情報
名称 | 東海道新幹線 富士川橋梁 |
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読み方 | とうかいどうしんかんせん ふじかわきょうりょう |
英訳 | Tokaido Shinkansen Fujikawa Bridge |
郵便番号 | 〒421-3306 / 〒416-0947 |
所在地 | 富士市中之郷~宮下 |
駐車場 | なし |
お問合せ | 0545-81-5556(富士市観光案内所) |
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