宗清寺とは?
静岡県富士市の駿河湾を一望する高台に建つ、山号を「浄巌山」と称し、御本尊として 虚空蔵菩薩 を安置する曹洞宗寺院。
安土桃山時代の1579年に、浄厳守清が兵火に遭い復興ままならぬ中之郷村の村人たちを救うべく堂宇を建て移り住んだのがその始まり。
数年の後、安養寺の四世 大獄宗伯を招き開山とし、宗伯と守清の2人の名より「宗清寺」として創建。
延命閣の扁額が掲げられた「地蔵堂」に安置されている 笠被り地蔵尊 が有名な他、裏山には約200本の梅が咲く「富士川梅園」があり、例年2月に「宗清寺 梅まつり」が開催される。

宗清寺 の 広告

宗清寺 の 見どころ
宗清寺 境内案内図
浄巌山宗清寺は、安土桃山時代の1579年に錫杖を持ち諸国行脚中だった 浄厳守清 が、この地の名主 佐野六郎左衛門宅に滞在していた折、兵火に遭い復興ままならぬ中之郷村の村人たちを救うべく、清左衛門より一反歩の土地を買い求め堂宇を建立し、自らそこに移り住んだのがその始まりとされる。
新寺と呼ばれ広く地元民に慕われるところとなり、数年の後、安養寺の四世 大獄宗伯を招き正式に開山し、大獄宗伯と浄厳守清の2人の名より寺号を「宗清寺」とし創建された。
現在の伽藍はその当時とは大きく異なっているようだが、「山門」を入ると正面に「本堂」があり、左手に「鐘楼堂」と「地蔵堂」があるほか石仏がいくつか見られる。裏山には、墓地と新旧2つの「梅園」が広がっている。
品格漂う宗清寺の山門!
石段を上った先には、『浄巌山』の扁額が掲げられた立派な「山門」が建つ。現在の宗清寺は旧東海道からは離れているが、かつては東海道に面していたという。
伽藍そのものは創建時とは大きく変わっているが、門前に漂うお寺の品格はなかなかのものだ。
近代的建築物となる宗清寺本堂
16世紀末の安土桃山時代に、新寺として親しまれた浄厳守清が建立した堂宇がどのようなものだったかは、今となっては伺い知ることはできないが、現在の「本堂」にその頃の面影は無い。
趣のある山門の印象とは造りも色彩も大きく異なるが、近代建築物とは言え屋根には仏塔に見られる相輪が載り、個性的な佇まいをみせている。
ちなみに宗清寺の向かいに住職が園長を兼ねる、1954年に開園した認定こども園の「さくら台幼稚園(Sakuradai Kindergarten)」がある。ここに「ののさま」と呼ばれ子供たちに親しまれている宗清寺所有の像高約86cmの 阿弥陀如来坐像 がある。
1996年に新しくなったホールの正面に安置されているのだが、これがなんと2025年の調査で胎内より ①貞享三年(1686年) ②享和元年(1801年) ③大正七年(1918年)2枚 の修復履歴を記した銘札が4枚見つかり、およそ100年ごとに修復を重ねてきた平安時代後期作の貴重な仏像であることがわかった。
富士山や駿河湾の眺望が素晴らしい!
宗清寺を訪れたなら、境内裏手の高台に上ってほしい。本堂越しに眺める雪化粧した富士山や富士の市街地の眺めが素晴らしく、駿河湾越しには伊豆半島も一望できる。
この眺めだけで心が洗われる感じだが、訪れるならやはり空気の澄んだ1月~2月の朝が最高だ!
とてもユニークな "笠被り地蔵尊"
現在の旧東海道からは離れているが、かつては東海道に面した山門右手に安置されていて、道行く人々を見守っていたという "笠被り地蔵尊"。
頭上に笠、手には宝珠という像高1.55mのとてもユニークな石仏で、本堂横に移された後、1979年に延命閣の扁額を掲げる「地蔵堂」が建てられ移された。
江戸時代の1797年に、名主の田中傳四郎が愛児の供養のために寄進した地蔵尊で、宗清寺の "福地蔵" "延命地蔵" として、今でもとても信仰の厚いお地蔵さまとなっている。
この大きさながら笠以外が一石で彫られた貴重な石仏で、桜の名所として知られる高遠の又兵衛と金左衛門という2人の石工により、由比川上流の石を用いて彫られたという。是非お参りを!
宗清寺の石仏たち
笠被り地蔵尊以外にも、宗清寺の境内にはいくつかの特徴的なお地蔵さまや観音さまなどの石仏が見られる。これまたユニークな顔ぶれの石仏たちだ。
中でも写真右上の若月照子さんが寄進した "富士川ほほえみ観音" は、口元が特徴的で何とも言えぬ表情を浮かべているので、是非とも拝顔してほしい!
2月に開催!宗清寺梅まつり
境内案内図にもあるように、裏山に紅梅・白梅など約200本の梅が植わる「富士川梅園」と言われる新旧2つの梅園がある。個人的にはロケーションも含めて新梅園の方が好きだ。
例年2月11日に「宗清寺 梅まつり」が開催され、普段は静かな境内がこの時ばかりは多くの見物客で賑わいをみせる。またこの時期は富士山も美しい季節なので、背後にそびえる富士山と梅とのコラボ写真を撮ろうと写真愛好家が足を運ぶ。
宗清寺を訪れるなら、やはり境内が華やぐこの時期が一番のおすすめだ!

笠被り地蔵尊へのお参りを忘れずに!
笠の直径が1mで、笠以外が一石で彫られた、像高1.55mのユニークなお地蔵さまだよ!

富士山や駿河湾を一望しよう!
富士山や富士市街地の町並み、駿河湾越しの伊豆半島など、素晴らしい眺望が楽しめるよ!

2月の寒い晴れた朝に訪れよう!
梅が咲き富士山の絶景も拝める、2月の澄んだ晴れの日の午前中がおすすめだよ!
宗清寺 の 魅力


宗清寺 周辺の 温泉地‼





宗清寺 の おすすめ時期
1月 | 2月宗清寺梅まつり 大般若祈祷 富士川梅園 |
3月 | 4月 | 5月花祭り | 6月 | 7月地蔵尊祭典 | 8月 | 9月ペット供養祭 御彼岸寄席 |
10月 | 11月 | 12月 |
宗清寺 の 基本情報
名称 | 宗清寺 |
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読み方 | そうせいじ |
英訳 | Sosei-ji Temple |
山号 | 浄巌山 |
宗派 | 曹洞宗 |
郵便番号 | 〒421-3306 |
所在地 | 富士市市中之郷3762 |
駐車場 | あり |
お問合せ | 0545-81-0353 |
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公式HP | 曹洞宗 宗清寺 |
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